終わりの始まり
TranS-O-の世界にある【死】(1stアルバムTrack1「 」)について。
ある世界での死
「死」とは
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全てに平等に訪れる「死」
しかし、それが訪れる原因、時、心の動き、その意味の捉え方は決して平等ではない。
否認、孤立、怒り、避けられない現実への抵抗。
現代では様々なものに埋もれているがゆえ
我欲が死への恐怖をさらに大きくする。
死の先に存在するものはあるのか。永遠の無か。
誰も答えを見たことはなく。
未知のものであるがゆえに恐ろしく感じる。
ある世界での「死」の認識は暗く重たい。
多くの人が受け入れがたいものとして本能で感じている。
「死」というものの本質を理解できるのは
それが自分に訪れる、その瞬間でしかないように感じる。
TranS-O-の世界で死とは
TranS-O-の世界では、「死」を「恐怖」ではなく
次のステージへの準備の「最終段階」
「始まり」と捉えた。
遥か昔。この地球上に存在した大いなる文明では
「死」の意味を「発展」と捉え
魂の抜けた器を、再び魂が宿る事を信じ大切に保管した。
終わりからの始まりを信じた民。
終わりに宿る希望の力強さ。
毎日過ぎゆく時間、消滅する細胞の数々、失われるもの
「死」
その存在を近くに感じた時
生きることの意味、尊さの理解につながる気がする。
それはより良いものへの発展であってほしい
その想いから
TranS-O-の国では
「始まり」と考える。
曲
タイトルが空白なのは、ここには言葉にならない、あらゆる感情が入る為。
とある世界で死を目前にした人間の心が歌われているこの曲。
まだTranS-O-の世界が生まれる前の事。
この曲はTranS-O-の「死」の解釈とはまた違ったものだが
この国を立ち上げる始まりの曲でもある重要なもの。
まさに終わりの始まりを意味する曲となる。
そして今現在この声はもうどこにも存在しない。
失われる間際の最後の声
「後悔」「苦しみ」「願い」「希望」
それらは言葉にならない感情、叫びとなった